足立区内の老人ホーム、入居者を日常的に拘束…改善命令へ

足立区内の老人ホーム、入居者を日常的に拘束…改善命令へ

 東京都足立区の有料老人ホーム「第3シルバータウン」が、入居している高齢者の腕をひもでベッドの柵に縛り付けるなどの行為を繰り返していたことが24日、都福祉保健局や同区の調べでわかった。

 都は、介護保険法が禁じる不適切な身体拘束に該当するとみて、近く同施設に業務改善命令を出す方針。

 調べによると、同施設では、認知症の高齢者らが自分の体を傷つけたり、肌着に触ったりしないように日常的に身体拘束を続けていた。

 介護保険法は、老人ホームなどが、入居者本人やほかの入居者の安全のために身体拘束する場合は緊急でやむを得ない時に限り、入居者の状況や理由を記録するよう義務づけている。第3シルバータウンは、身体拘束したうちの一部しか記録していなかったという。

 同施設は「白十商事」(足立区)が運営し、定員215人。要介護者の認定を受けた入居者の身体介護や日常生活の手助けをするため、2001年6月に都から介護保険法の「特定施設」の指定を受けた。

 白十商事は区内で複数の有料老人ホームを運営しており、第3シルバータウンを含めて計8か所が介護事業所の指定を受けている。一部の施設で夜間などの職員数が法定の基準を下回っていた疑いがあり、都と区は昨年12月に一斉立ち入り検査(監査)。今年3月に業務改善勧告を出した。

 改善状況を確認するため、先月、再度の監査を行った際に不適切な身体拘束が判明した。都は施設側が、少ない職員で間に合うように入居者を縛っていた可能性が高いとみており、改善されない場合は、指定取り消しを検討する。

 施設開設者の白十商事では「都の処分が決まってから、取材に応じる」としている。
  読売新聞 社会ニュース 2007年05月25日 03:02:00 無断転載禁止

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